3.医療事務の給与や休暇などの待遇は?

 

医療事務は、正社員からパート、派遣社員まで自分のライフスタイルに合わせて働くことができますが、その分、給与や休暇などの待遇も違います。これから医療機関で働くことを目指すあなたが、「こんなはずではなかった!」と後悔しないように、今回は医療事務の給与や休暇などの待遇について紹介します。

 

 

【1】医療事務の給与

 

これは医療機関に関わらず、どの職業でも同じことがいえますが、同じ業種でもそこの収入実績や事業主の方針により給与の待遇が違います。しかし、各県の労働基準監督署が最低賃金を設定しているので、事業主はこれに準じた給与を従業員に支払う義務があります。

 

例えば、福岡県の最低賃金は1時間につき743円(特定最低賃金除く、当記事の執筆時)です。日給の場合は「日給÷1日の所定労働時間」、月給の場合は「月給÷1ヶ月平均の所定労働時間」が最低賃金以上になっていなければいけません。

 

(1)「正社員・派遣社員」の給与について

 

先にお伝えしたとおり、給与は各県で最低賃金が保障されています。さきほどご紹介した福岡県の最低賃金をもとに、1日8時間勤務、月8日の休みがある正社員・派遣社員の初任給を考えると、次のような計算になります。

 

743円 × 8時間 × (30日−8日) = 130,768円

 

この他、医療機関によって異なりますが、残業手当や皆勤手当などが基本給に上乗せされます。これはあくまで最低賃金をもとに計算していますので、これ以上の給与額になるところももちろん多くあります。

 

 

上記の内容を踏まえると、正社員と派遣社員の初任給は20万円に満たない程度ではないかと思われます。

 

ただし、当然のことではありますが、勤務年数や役職によって将来的に給与のベースアップは期待できます。その医療機関にとっての「欠かせない人材」になれるように、スキルアップしていく意識が必要ですね。


 

(2)「パート」の給与について

 

パートは正社員とは違い短時間勤務のため、その分給与は少なくなります。パートの給与は時間給で計算され、週3日〜6日の1日3〜5時間勤務のところが多く見受けられるので、月6〜10万程度が相場であると考えていいでしょう。また旦那さんの扶養に入っている場合は、決められた金額を超えないように毎月の給与明細を確認しながら調整する必要もあります。

 

【2】医療事務の休暇

 

医療事務の休日は一般的に週休2日が多いようです。しかし、ほとんどの医療機関は土曜日も診療しているため、毎週土日の休みは期待できません。また、レセプト業務が月末・月初めにあるため、ゴールデンウイークや年末年始など連続した休暇をとることは難しいです。

 

さらに、救急病院など365日24時間患者の受け入れをしているところは、日曜や祝日は関係ないため、曜日を特定して休むことができない場合もあります。採用された後で、職場とトラブルにならないように、事前に休日は確認しておきましょう。

 

(1)「残業」について

 

医療事務は日々の業務に加えて、月末・月初にレセプト業務があるため、残業しなければいけない場合があります。医療機関によっては、夜9〜10時まで残業するので、家事や育児に支障をきたさないように家族と話し合っておきましょう。

 

(2)「産休・育休」について

 

医療機関は女性が多い職場のため、家庭と仕事を両立しやすい環境にあります。例えば、産休や育休の制度が整っていたり、小さな子供を預けることのできる託児所も完備されていたりするところもあります。また、子供の学校行事や親の介護などで、お休みがほしいときも他業種よりも理解が得られやすい傾向にあります。

 

以上、医療事務の給与や休暇などの待遇について紹介しましたが、いかがでしたか?

 

女性は独身から結婚、出産などめまぐるしく環境が変わるので、それに合わせて働くと、仕事を辞めなければいけなくなります。しかし、医療事務は女性が多いため、長く働ける環境が整っているところが数多くあります。またキャリアも積んでいけるので、やりがいのある職場といえるでしょう。