5.医療事務にはどんな役割が求められるのか?

 

女性に人気の高い医療事務ですが、病院や診療所における「医療事務の役割」について考えたことはありますか? そこでこのページでは、医療事務が求められる社会背景とその理由について考えてみたいと思います。

 

 

【1】医師・看護師をサポートできる人材が求められている

 

4人に1人が65歳以上と言われるほど高齢化社会が進んでいる現代において、医療機関の需要は高まる一方です。しかし、将来的に医療機関で働く医師や看護師の数が足らなくなると予想されるため、彼らをサポートできるスタッフが必要であると考えられています。

 

そして、特に必要とされているのが、「医療事務のスキル」を持った専門性の高いスタッフです。では医療事務にしかできないスキルとはどのようなものがあるでしょうか?

 

(医療事務のスキル1)患者さまの治療費の計算

患者さまの治療費は国が定めた診療報酬をもとに計算・請求されます。この診療報酬は2年に1度改定されるため、一度覚えたらいいものではなく、常に学ぶ姿勢が求められます。診療報酬点数表は、独特な文章で記載されているため、医師や看護師がすぐ読んで理解できる内容ではありません。したがって、治療費の計算は医療事務の知識と経験が必要不可欠です。

 

(医療事務のスキル2)レセプト請求

患者さまの1ヶ月の治療内容をまとめてレセプト(診療報酬明細書)にて国保連合会や支払基金へ請求する業務です。医師もレセプトのチェックはできますが、あくまでも病名や診療行為を確認するだけです。医療事務はさらに患者さまの保険情報や負担金、請求漏れがないかなど細かくみていきます。

 

 

数年前までは紙媒体で請求していましたが、レセプト請求のオンライン化がはじまり、それを導入している医療機関も多いため、パソコンスキルは必須となります。またカルテの電子化もすすんでいます。医療事務は日々の業務でパソコン使用は慣れているため、他スタッフより覚えは早いでしょう。


 

【2】医師・看護師と患者様とのパイプ役が求められている

 

高齢化社会に伴い、今後は医療従事者に対する患者の数は増えていくため、わたしたちは、医師や看護師が患者さまの治療に集中できるようにサポートを強化しなければいけません。では具体的にどのようなことをしたらいいのでしょうか?

 

(医療事務のスキル3)受付における接遇マナーの徹底

受付は患者さまが最初に来られる場所のため、医療機関のイメージを決める重要なポジションにあります。したがって、わたしたち医療事務員は、医師や看護師よりも接遇マナーを徹底することが求められます。

 

患者さまは、スタッフの言葉遣いはもちろん、身だしなみや、表情まで見ています。受付の接遇がしっかりしていれば、患者さまだけではなく、医師や看護師らも安心して診察に臨むことができるでしょう。

 

(医療事務のスキル4)患者情報を正確に伝える

受付で診察に必要な情報、例えば症状や治療の具体的要望、また他の医療機関で薬はもらっているかなど、正確に医師へ伝えることが必要です。正確な伝達は診療をスムーズの進めていき、患者さまの診察や待ち時間を短縮させます。

 

患者さまの一連の診療のスタート位置にいる医療事務は、院内のかじ取りができる唯一の部署です。自分の業務に集中するだけではなく、常に全体を把握しながら業務に携わりましょう。

 

以上、医療事務が求められる社会背景とその理由についてお伝えしましたが、いかがでしたか?

 

わたしたちは、患者さまの治療に直接携わることができないので、他スタッフより地位が低く感じるかもしれませんが、それは間違いです。わたしたちは診療報酬制度に精通しているだけではなく、院内の運営が円滑にいくように常に気配りをしなければいけません。これは、医療事務にしかできないスキルであり、医師や看護師からも頼りにされることでしょう。自信をもって頑張ってください!